冬が訪れた江別。今シーズン最終回の 畑のかおりたいむ は番外編*有機農家さんお話し会をいたしました。江別近隣の南幌町の有機農家さんをお招きして、今の時代に必要な農のこと、食のこと、生活のこと、などなど。。ご参加の方々と有意義なひとときとなりました。
肥料や資材が高騰している今日、農業の現状は厳しく、その中で有機農業を続けていくのは、本当に大変とのこと。
その中で有機栽培の良いところは沢山あり。。無農薬、無化学肥料での栽培なので、有機野菜を食べることは肝臓に負担をかけず、その分身体に溜まった老廃物の解毒が可能であること、土や環境が守られて持続的に営農ができること、野菜自体が健康なので日持ちすること、皮ごと食べられる安心があること・・など、お聞きしました。
とはいえ有機農家が増えないのも現状…消費者の理解が必要!健康に害があると思われるものに対する不買運動も、良いものが流通するために有益な活動のひとつ。国の農政も安全性や質よりも、収量が多いことが評価の対象になっていて、多収量には補助金が出る仕組みがあり、有機農法ではその枠組みに入ることが難しい現状にあること。
またオーガニック給食の取り組みについてもお話くださいました・・子どもたちに安全な食事を提供し健康増進につながる給食の実現は、子どもたちに食の大切さを知ってもらう機会でもあり、また有機農家の収入増にもなる。しかしながら、有機の食材に限りがあることや、価格が高めになること、給食栄養士さんの理解が必要なことなど、実現にはハードルがあるのが実情…保護者・消費者と生産者が協力して有機作物を学校給食の場に届けることを身近な取り組みとして意識していくことが大切、ということを確認しました。
「何が大切かを考えること…26年間、有機農業をやってきて迷いも多々あり、でも、どうしてもここの野菜を食べたい!という声を大事に守ってきました。『大切なものを守ってほしい』」とお話してくださいました。
実際、コロナ禍となって、需要が伸びているとのこと、消費者の一人一人が、免役力を高めることがコロナの予防になることを認識し始めたのだと思います。自分の健康は自分で守る!そのために何が大事なのか、何が必要なのか、何を応援するときなのかを、見つめ直すときが来ているのだと思います。
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お昼ごはんは、この農家さんのお米と野菜尽くし^^
*新米ときたあかりを使ったピラフ
*にんじんのポタージュ
*キャベツとかぼちゃのドライカレー添え
*赤玉ねぎとほうれん草の酢の物
*切り干し大根のはりはり漬け
*大根のしょうゆ漬け
を皆さんと一緒に作りました。なんともおいしいやさしい時間でした。
食後は、この農家さんの野菜のフィトケミカルを余すところなくいただいて・・玉ねぎの皮と、とうきびのひげを煎じたお茶を淹れて。。
ゆっくりと座談会☆テーマは「何を基準に食材をえらぶか?!」
○農薬、化学肥料を使っていないもの
○引き売りなど相対で買えるもの
○食事に気を遣うことで健康でいられると医療費がかからずコスパがいいため価格以前に健康になれるものを選ぶ
○何より安心・安全
○道産のもの
○免疫上がるもの
○自分が食べて本当においしいもの=質の高いもの
・・・などなどご参加の方々から意見があがりました。
価格が慣行栽培の野菜より高くても有機栽培のものをえらぶ、という共通理解も得られました。
ただ、今日「有機栽培」というなかに、ゲノム編集の種から作られた作物が、表示なしに出回るリスクもあり、どうやって有機栽培(自然栽培)のものを見分けるか、という問題もあります。ご参加の方々から生産者への要望として。。
○有機生産者のネットワークをつくってほしい
○本当に大丈夫な野菜が、どこに売っているか知りたい
○今なにを売っているか分かるホームページなどの情報源がほしい
などの声があがりました。
ゲノム編集ではない野菜に付けられる「OKシードマーク」についても、農家さんからお話しをしていただきました。
生産者さんの声を直接聞くことで、買うこと、食べることで応援する。。それを広める。。家庭菜園でできるものを作ってみる。。そして大事なことは「大切なものを守ること」などなど。。皆さんで共有するひとときとなりました。
お米と野菜の直売もあり、情報交換もにぎやかに終了いたしました。
☆ご参加の皆さまの感想☆
続けることの大切さを知りました。
農家さんの声を直接聞ける機会に感謝しています。具体的に質問に答えてもらった事が自分の知らないことを深められて勉強になりました。消費者としてできることまでよく考えることができた。
お料理もお話しも分かりやすく楽しかったです。
有機農家さんを応援します!草の根運動がんばります!医食同源!
畑仕事はした事がありませんが、将来は家庭菜園をもつのが夢です。
小学校や中学校でも講演会があるといいと思います。
ますます有機農家さんを応援したいと思いました。農業への国の取り組みや意識を知り、とても残念に悲しく思いました。何が大切なのか、大切なものが違うのかな?
肥料、資材、燃料などが値上がりしていると知れた。
体が喜ぶものを食べたいです。
生活の根源である農についての理解が深まった。
調理や味付けがシンプルな分、食材の味がすごくよく出ていた。
資源高騰や輸送コスト等、生産者と消費者の間にとられる手間賃が上がった今、直売や個人間のつながりが重要である事、共感しました。同時に現実的な問題も理解できました。
食は健康、ひいては幸福の根源であると思うので、同世代にも関心を促すとともに自分たちの食事の楽しみのためにも、美味しい野菜の普及に微力ながら協力できればと思っております。
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今シーズン最終の 畑のかおりたいむ でした。
今シーズン11回のワークショップ、
そのつど良いエネルギーが生まれておりました。
身体をととのえ、こころをととのえ、
ご参加の方々の明日を自分らしく暮らす糧となりますように。
今年の日本ホメオパシー医学協会の学術大会でも、
畑のかおりたいむの活動を報告させていただき、
共感をいただきありがたく思っております。
同時に、これからを生き抜く暮らしの術、
そしてこころと身体の安全な場所として、
風織の守り人で在りたいと思います。
たくさん感謝。
そして皆さまの身体健やかに、
こころ穏やかに、
社会が安らかで在りますように ‐人‐
今シーズンの 畑のかおりたいむ の活動の様子はこちらからご覧いただけます。
風織の冬の講座のご案内はこちらからどうぞ☆
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